CPUの殻割り その2

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殻割り後の処理について簡単にまとめてみた
鉄板な方法での作業なので目新しい事はなにひとつなし

今回の作業に使用したCPU

INTEL Core i5 4590S
なぜか省電力モデルのCPUを殻割りしてみた
特に深い意味はない
低省電力モデルを液体金属グリス化したら
冷えるかなって単純思考でやってみただけっていう

グリス&シール材除去

殻割り過程については割愛

グリスとシール材をとってあげます

グリスはIPA(イソプロピルアルコール)で
拭き取って、シール材はガジェット端末の
オープナーを利用してちまちまと削り取っていきます
基板を傷つけないように力任せに削らないでくれよな

余談だけどアイネックスから発売されている
グリスクリーナーはIPAを小分けして売ってるだけのものです

個人的にはKUREのエレクトリックパーツクリーナーもおすすめ

ダイ研磨

塗装の足付けのような意味合いでの研磨です

他所のブログで見たのですが殻割り後しばらく通常使用した後に
再殻割りしたところ、原因は不明ですが液体金属グリスが
ダイから弾けこぼれていたという事例があるようなので
若干でもグリスがなじむようにしてあげるのが目的です
実際に効果があるかどうかは知らん


タミヤの模型用の紙ヤスリ(800番)があったので流用した

ということで気持ち傷がつく程度にかるーく研磨
ついでになんとなくヒートスプレッダ側も軽く削った
前述した通り効果があるかはどうかは不明なうえに
ダイに傷をつけることで破損の可能性もあるので
この工程は飛ばしたい人は飛ばしてOK

絶縁処理

この後CPUダイに液体金属グリスを塗るんだけど
グリスがタレて導電部に接触して破損するのを
防ぐために事前に絶縁処理をしてあげます

基本絶縁さえ出来ればなんでもいいかと思います
カプトンテープで絶縁処理してる方もいるようですが
自分はカプトンテープの粘着力を信用するのが怖いので
ど定番の放熱性のある絶縁接着剤を使用

思ってたより接着剤の粘度が低くてビビりながら塗った
注意する点は接着剤を盛り過ぎてダイより高くならない事

接着剤が硬化するまでひたすら放置

液体金属グリス塗布

評判のいい Thermalright の SILVER KING を使ってみた

塗りすぎても液ダレのリスクが高く
なるだけなんで少量だけで十分でしょ

正直これでも多いかな、と思ったので
めん棒で塗りつつ若干省いてやった

再接着

あとは剥がしたヒートスプレッダを再接着するだけです

今回は殻割りツールを買ったときにセットで
ついてきた中華製の接着ツールを使います

ヒートスプレッダのフチ部分にシール材を塗布

ヒートスプレッダ内の空気が熱膨張>破裂コンボと
いう事例があるそうで一部隙間が出来るように塗ります

また、万が一液体金属グリスが液ダレでその隙間から
マザーボードに流出>ショート破損という可能性を
無くすように隙間はマザーボードをPCケースに
組み込んだ状態で上方向になる位置にしときましょう

んでもって固定してシール材が固まるまで放置

この中華ツールだと固定ネジでヒートスプレッダに
傷がつきそうだったのでビニールテープで養生してから固定

接着ツールが無くてもマザーボードの
CPUソケットで代用固定は余裕でできます

片手間で作業していたので
固定してから2日くらい放置してた


完成
殻割り前と見た目は変わらんくらいの出来栄え

まとめ

実際にやった事のある人ならわかると思いますが
ヒートスプレッダを外す殻割りツールさえあれば
INTEL第3~8世代のCPUなら難しい工程はありません

第9世代CPUの殻割りについては若干工程が変わるので
殻割りする機会があれば記事の更新をしたいと思います

ぬこ八郎

無職になりました(^q^)
もう駄目かもしれんね

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